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反政府デモ:中東、怒りの連鎖 イラン、バーレーン、イエメンで
◇数千人規模、死者も
【カイロ鵜塚健、エルサレム花岡洋二】長期独裁政権を打倒したエジプト政変に触発された反政府デモが14日、周辺の中東諸国に拡大し、現地からの報道によると、イランとバーレーンで参加者1人がそれぞれ死亡した。イランの大規模デモはエジプト政変後初めて。また、イエメンでは4日連続でデモがあり、警官隊と衝突する事態になっている。
イランの首都テヘランでは14日、アフマディネジャド政権に反発する市民ら数千人がデモ行進。ファルス通信によると「扇動者」の発砲で市民1人が死亡、多数が負傷した。治安部隊が催涙弾などでデモ隊に応酬し数十人を拘束している模様だ。市民の死亡を「扇動者」の発砲とすることで、政府は治安部隊側が撃ったのではないと主張したものとみられる。
ナックルの骨折
デモは、保守派のアフマディネジャド大統領に反発する改革派のムサビ元首相やカルビ元国会議長が呼びかけていた。若者らが「独裁者に死を」などのスローガンを掲げてテヘラン市内を行進し、治安部隊が催涙弾を発射したり、棒で殴るなどして抑え込んだ。この日、中部イスファハン、南部シラーズでも同様のデモがあった。ムサビ氏らは「(反政府デモを展開した)エジプトやチュニジア国民を支持する」という名目でデモ許可を治安当局に事前申請していた。これに対し、当局は反政府デモに転化するのを恐れ、この数日間でデモ計画の関係者を相次いで逮捕しムサビ氏を自宅軟禁状態にした。
一方、ペルシャ湾の島国バーレーンの首都マナマと周辺の町村でも� �規模な民主化要求デモがあり、1000人以上が参加。警官隊が催涙弾やゴム弾を発砲して強制的に解散させた結果、参加者1人が死亡した。ロイター通信が伝えた。
デモは02年に改正憲法が公布された記念日に合わせ、インターネット交流サイト「フェースブック」などで呼びかけられた。バーレーンは立憲君主制。ハマド国王ら少数のイスラム教スンニ派による支配に、人口の約7割を占めるシーア派住民は不満を募らせている。今回も主にシーア派住民が宗派間の平等や、議会の権限強化などの民主化を要求した。
さらに、イエメンの首都サヌアでは、南北イエメン統一(90年)以来、大統領職にあるサレハ氏の即時退陣を求める4日連続のデモが発生し、学生や弁護士ら数千人が参加した。
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私の彼氏は私の頭の痛みです。
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ある方のブログに下記のコメントを入れた
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イランでは,もともと、ホメイニ革命以降、教条的で過度に宗教的な,過度に反米的なイスラム原理主義的現体制が,反体制派を強権的に抑圧して来て、これに反対する強い反体制・民主化勢力が存在していた
公平正統な選挙なら反体制派が勝利するはずと見られていたが、体制派は,裁判所も独占していて,反体制を法的にも抑圧
こういう背景があるのですから,米国・イスラエルの謀略だけでこういう動きがでたとは,私は思いません
反体制派が、チュニジア・エジプトにヒントを得て動き出したのと、イスラエル・アメリカが諜報機関を使って扇動した,それが並行的に同時にうごきだしたのではないでしょうか?
私は,イランに関しては,いいことだと喜んでいます
ほとんどの若者は,ホメイニ革命以降、イランを独占している抑圧的イスラム原理主義的な現体制に反対でしょう
その点、他の反体制デモが発生しているアラブ諸国とは、反対の現象ではないでしょうか?
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分かりやすく言うと
イラン以外のアラブ諸国での反体制デモは
政治的抑圧に対する反発もあるが,
原理主義イスラム団体の親米政権を打倒しようとするもの
痛み血をpooing時
それに対してイランでは
ホメイニ革命以来の行き過ぎた宗教色の強すぎる原理主義的政権からの解放を求めての闘争であるということである
宗教からは自由だったパーレビ時代を過ごした年代にとっては,過度の宗教色でがんじがらめの現政権に対して反発がある
若い世代は、欧米世界を知っているから、これまた、過度の原理主義的体制は,息苦しい
つまり、他のアラブ諸国がイスラム化を求めるのに対して,イランは,ある意味、さらにその先の段階にあるとも言えて、むしろ過度な宗教色からの脱却を求めている
だから,一見、同じように見えてはいるが、その反体制行動の中身は,真逆であると言うこと
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この、反原理主義の動きは
米国とイスラエルにとっては,非常に好ましいものである
彼らにとって,最も怖いものは、アラブが反米・反イスラエルで,一枚岩になることである
イランの現体制は,強い反米主義を前面に押し出している
しかし、イランの反体制派は,ある程度、米国への歩み寄りを見せようとしている
イランは,宗教的にはモスレム(シーア派)ではあるが,人種的・民族的にはアラブではない
アーリア人なのである
この辺も,イスラエルやアメリカにとって,つけ込む余地があると思わせるポイントなのかも知れない
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イスラエルとしては,今までは,エジプトは安全パイだった
これからは、そうは行かない
これからは
前門のパレスティナ・イラン
後門のエジプト
正に、アラブの海に浮かぶユダヤの小島
窮鼠となったイスラエルの今後の動きに注目である
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クリントン長官、イランデモを支持
. 【ワシントン=山口香子】クリントン米国務長官は14日、ワシントンで、記者団に対し、イラン改革派のデモについて、「(参加した)人々の願いを明確かつ率直に支持する」と述べた。長官は、イランの反体制派が「エジプト国民と同じ権利を得るよう願う」と激励した。
また長官は、イラン指導部が、親米派のムバラク前大統領を辞任に追い込んだエジプトのデモを称賛しながら、自国の反政府デモを認めないことから、イランのデモについて「政権の偽善を告発したものだ」と指摘した。ドニロン米大統領補佐官(国家安全保障担当)も12日に批判声明を出すなど、オバマ政� �はアフマディネジャド政権への対決姿勢を強めている。
(2011年2月16日00時56分 読売新聞)
―――― 続く ――――
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